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執筆者の写真kumiko

Sonata's Breeding 2024 --- 1

我が家には現在7頭のゴールデンが、私たちが暮らす家の中で一緒に過ごしています。全員を連れて旅行にも行くし、一緒にベッドでも寝ているし、ソファで一緒にテレビも見ます。私が動けば全員が大名行列のごとく、どこにでもついてくるし、暑苦しさ満載な毎日です。



これ以上、もう家族は増やせない…といった気持ちと、自分の年齢のことを考えると、ゴールデンたちをきちんと見送る逆算の計算をすれば、繁殖はもうできないと考えていました。



そんな風に考えながらも、末っ子sonataは2歳になり繁殖をするしないに関わらず、各検査を受ける時期でした。自分が繁殖した子で自分がキープした子の成長を確かめる意味もあるのです。検査の内容は、股関節・肘関節・膝関節・心臓・眼、ほか遺伝疾患のDNA検査。


関節系は獣医師にレントゲン撮影と触診診察をしてもらいアメリカのデータベース機関Ortopedic Foundation for Animals 通称OFAに診断登録をしてもらいます。


心臓も最終的にはOFAへ検査結果を提出し登録してもらいますが、診断は日本の獣医師です。私は東京動物心臓病センターの岩永獣医師に診察診断してもらうことが多いです。そのほかは麻布大学付属動物病院の 米国獣医内科学専門医(心臓病)Diplomate ACVIM(Cardiology)の資格を日本で唯一お持ちの藤井獣医師に診断を仰ぐこともあります。


眼 の診断も結果をOFAへ登録するには、アメリカ獣医眼科専門医 American College of Veterinary Ophthalmokogists 通称ACVO による診察診断でないと受け付けてくれないので日本で唯一その資格をお持ちのどうぶつ眼科専門クリニックの辻田獣医師に毎年に一度診察してもらっています。眼の検査は継続することがとても大切です。


それらすべての結果をOFAへ登録するとCHIC (Canine Health Information Center) プログラムの番号がもらえます。余談ですが、我が家ではCHICナンバーをsonataの祖母Violaから所得しています。それ以前は、眼の登録ができなかったため(ACVOを所得した獣医師が日本に存在しなかったため)CHICが所得できませんでした。ですが、登録はできなくても眼科専門医に毎年検査してもらって診断書を書いてもらっていました。


Sonataはたくさんの検査を各病院で受診し、(このころ、Sonataは「また病院?」とうんざりしていました(笑))結果はすべてノーマルな診断でした。股関節に関してはGOODの評価でした。



話がさかのぼりますが、2022年の秋にsonataと私はGolden Retriever Club of America 通称GRCA主催の Nationalに参加しました。まだコロナ禍ではありましたが、アメリカのミシガン州でゴールデンのイベントがあり、Sonataは私と一緒にドッグショーへ挑戦しました。ミシガンは私のお友達が住んでいる州で、Sonataの父犬もミシガンのケネルのゴールデンでした。友人や関係のある方々と再会したり、新しい知り合いもできとても有意義な機会となりました。このころ、帰国には現地でのPCR検査が必要だった頃。しかし日頃の行いが幸いしたのか(笑)、私たちが帰国する日の数日前からPCR検査が撤廃され、複数回のワクチン接種証明書があれば帰国できるようになりました。そんな時期でも渡米した甲斐がのちにくるのでした。


話を戻します。



遺伝疾患のDNA検査もすべてノーマルだったsonataです。でも繁殖は…。といろいろたくさん考えました。


自分の年齢は…。私よりも年齢が上の方々が元気に現役で頑張っているのを見て、もしかしたら私もまだできるのかも…と思うようになりました。


我が家の頭数問題は…。あと1頭くらい増えてもがんばれるかも…と。7頭はもうしっかりした成犬です。手がかかる時期は、とりあえず過ぎました。やれるかも…と思うようになりました。



繁殖について、上記のNationalの時にも友人に相談していました。交配相手の候補も話し合いました。しかし、別のルートから素晴らしい夢のような話を頂いたのです。それがNationalの時に、Sonataをショーでハンドリングしてくれたハンドラーからの紹介だったのです。Sonataというゴールデンも知っていて、私という人柄も知ってくれているので安心でした。あれよあれよという間に、話が決まっていきます。そういう流れには乗るべきです!結果上手くいくことが多いからです。


次のヒートで交配することになりました。次のヒートは…2024年3月から4月にかけてです。4月は日本で一番大きなドッグショーがある月なのですが、ヒートが来たらそっちはキャンセルしてでも渡米しなくっちゃと考えていました。


しかし、またコロナの余波で、コロナが明けた今、今度は飛行機の予約が直前だと満席だったり、信じられないくらいの高額だったりするのです。犬を搭載するための手続きもギリギリで断られては困ります。ヒートが来る前に、相手先のところに預ける経費と旅費等の経費を考えた時に、ほぼ変わらないことがわかりました。とはいえ、過去最高の円安には常に悩まされました。一体私は何をやっているのだろう・・・と思うこともありました。


しかし、3月初旬にHoustonに行くことにしました。交配相手のお家に預けて私は日本に帰国し、Sonataは現地でヒートを待ち、交配もお願いすることにして、すべてが終わったら再びお迎えに渡米することに決まりました。


                    

                           つづく






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