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執筆者の写真kumiko

Sonata's Breeding 2024 --- 2

3月に渡米して交配をすることが決まりました。

犬の海外輸出入の手続きはそれはそれは煩雑です。Sonataの場合は22年に一度渡米した記録があるので、その時の更新手続きで申請ができます。

概して日本から渡米するのは手続きがとてもシンプルです。反対に、日本へ帰ってくるのはとても大変です。それでも日本在住の子が短期で往復するのは、一方通行で日本に来る子達よりも全然楽なのですけれど…。とはいえ、私は自分でその手続きをするので、間違いがないように気を付けることがとても大変です。


3月の渡米の申請を終えました。飛行機のチケットも、Sonataの搭乗申請も飛行機会社に許諾いただきました。滞在するホテル、レンタカーも予約完了!あとは出発する日を待つのみです。


出発当日を迎え、羽田空港へ行くために早朝に家を出ました。夫が一緒に空港まで付き添ってくれました。家から羽田空港までは2時間弱の道のりです。空港について手続きをしてしまったらそこからsonataはアメリカ到着までトイレができません。なので、家でトイレをさせて、途中の高速道路のサービスエリアは家を出てから1時間もかからないのですが念のためトイレ休憩をさせました。あとは空港についてもう一度トイレをさせて…と思っていました。ところが、突然渋滞情報が!交通事故による渋滞案内が出ています。時間に余裕をもって家を出ていますが、事故渋滞は時間が読めません…。少し不安になりました。カーナビはしきりに下道におりてルート変更を促します。しかし今度は下道に降りるためにICは混み始め、下道も渋滞が始まってしまいました。イライラしながら一度下道に降りたものの、再び高速道路に戻り、のろのろ動く中にいました。乗り遅れたら、それはもう仕方ないので、明日の便に変更するしかないか…と腹をくくりましたが、どうにか間に合いました。空港に着いたらトイレをさせてあげたかったけれど、その時間があるようでないようで…。でも、ここからなんだかんだで15時間くらいクレートから出られないのです。空港の端の草むらで排泄を促したらおしっこだけしてくれました!!「わ~~、おしっこしてくれたー。よかったー」と空港カウンターへ急いで手続きに行きました。


結構時間がギリギリなんじゃないかと思いましたが、カウンターの係の人はのんびりです(笑) まぁそれならそれでいいか・・・と焦る気持ちも落ち着きました。そして、『アメリカ側の輸入証明書は?』と言うじゃないですか?!そんな書類は必要ありません。必要な場合もありますし、今年の8月からはアメリカに入国する犬たちは全頭申請が必要になりますが、当時はsonataに対してそのような書類は必要ないものでした。それなので、「ないです」と答えると、そこから本当にそれでいいのかどうか確認が始まりました…。焦って到着したのに、この時間は…なんなんだろう…と思いながら待っていましたが、埒が明かないので「なくて大丈夫ですよ」と言って終了してもらいました。そしてsonataとはそこで一旦バイバイです。名残惜しいとはこのことですが、係の方にカートで連れて行かれました。私も急いで検査場を抜け、出国審査を自動化ゲートで受けゲートエリアに入りました。


夫が以前にANAのマイル修行をしてくれたおかげで、ANAを利用するときは便利です。ラウンジも利用できるし、セキュリティーチェックも優先ルートを使えます。また搭乗の順番も早いグループです。『ありがとう!夫』と毎回こういうときに思います(笑)

ただ、犬が一緒の時は気持ちが不安定なので、ラウンジに入ってもなんだか落ち着きません。飲み物だけ利用してすぐに出発ゲートに行きました。


するとsonataのクレートをちょうど搭載するところでした。その様子を見ることができ、ちゃんと同じ便に乗ってると確認できました。



私は飛行機の中で眠ることがほとんどできないタイプで。でも映画を見るのもそんなに好きじゃないのです。以前は本を読んでいましたが、今は老眼で(笑)、読むのが辛いのです。さらにsonataがどうしているか気になるし、食事もなんだか味がしないなーと思いながら食べ、お水をたくさん飲んで、トイレに行くを繰り返していました。機内で2回目の食事の時、CAの方が申し訳なさそうに近づいてきて「Hさま。チョイスされたお食事なのですが、希望されるお客様が多くて、パンとチーズとフルーツはあるのですが、ハムがなくて…ハムなしでも良いですか?それとも別のお食事に変更されますか?」と(笑) ハムなしでも良いですよと答えたものの、なぜ私に聞いてきたんだろう?と少しそこに興味がわきました(笑)私も一応、多分、お客様なはずなんですけれど…ねぇ(笑) でも、まぁ、私なら良いっていってくれそうって思って選ばれたのでしたらそれはそれで良いんですけどね!


Houstonにはほぼ定刻に到着し、お世話になったCAの方々にお礼を言い、早々にイミグレーションに向かいました。まぁまぁの人数が並んでいます。私の番になると「何しに来たの?何日いるの?」と尋ねられ、滞在日数が短いためか少し怪訝な顔をされ「現金はいくら持ってる?」と聞かれ答えると、「いいよ」と無事に通されました。預けた荷物とSonataを引き取るためにBaggage Claimへ急ぎます! Tokyoからのレーンは?! ってモニターを見ようと思ったら、Sonataのクレートが目に留まりました!「sonata!!」と駆け寄ると…


クレートが血だらけです。


私の顔面が蒼白なり…近寄るのが怖かったのと同時に…慌ててクレートの中を覗きました。「ソナタ!!!大丈夫?!!」

と、声をかけると、動いてくれました。


『あぁ・・・生きてる。良かった…』


今年に入ってすぐに大きな飛行機事故がありました。機内で預けられていた犬猫たちが亡くなりました。そのお話を航空会社の方々から直接聞く機会があり、それとは別に、年に何回か預けられているペットが到着時に亡くなっていることも聞きました。そのリスクを承知して搭載しているのですが、と言っても、どこかで『自分の子は大丈夫』と思う気持ちもあるのが正直なところです。


Sonataはクレートのドアに爪を引っかけたのか、爪が折れ抜けて、出血していました。出血の原因はそれだけのようでした。けれどクレートの外側まで飛び散るほどの出血量…?何がどうなってこんなことになったんだろう…とSonataが可哀そうで申し訳ない気持ちになりました。早くホテルに行ってゆっくりさせてあげたいと出口を目指しました。


Sonataのクレートと荷物がスーツケース2つとキャリーが1つ。それをよちよち押していたら、ANAの現地のスタッフが出口まで一緒に行ってくれるというではないですか?!今まで別の空港で私からお願いしたことはあっても、スタッフの方から言ってくれるのは初めてでした。ありがたい~~って思って出口に向かっていたら、今度は税関で止められてしまいました。「犬が一緒?それはあなたの犬?」と…。


「そうです」と答えると、『こっちに来て』と。


ANAスタッフの方を付き合わせるのは申し訳ないので、「ここまでで大丈夫です」とお礼を言って戻ってもらいました。で、私は税関の別場所に連れて行かれ、『ドッグフードを持ってないか?』と聞かれたのでした。

「持ってないです」と答えると、全部の荷物のX線で確認すると言われ、ベルトコンベアに乗せるように指示がありました。そして1つのスーツケースを開けるように言われ、中身のチェックを受けました。

『これは何?』「干しシイタケです。ドライマッシュルームです」

『何に使うの?』「お料理です」

『ふ~ん』

『これは何?』「美容のドリンクです」

『あ、そうなんだ、知ってるよ!』「そうなんですね」

『で、これってホントは何?』「干したしいたけです!」

『もう行っていいよ』

と、友人に頼まれて持ってきていた干しシイタケがどうしても気になったようでした(笑)


ようやく出口に出て、通訳のお友達と合流し、レンタカーの場所まで行って、荷物を積んで、出発です。久しぶりのアメリカでのドライブです。運転は私!


つづく



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